近所のスポット
北海道(ほっかいどう)は、日本の北部に位置する島です。また、同島および付随する島を管轄する地方公共団体(道)です。
島としての北海道は、日本列島を構成する主要4島の一つです。地方公共団体としての北海道は、47都道府県中、唯一の「道」で、道庁所在地は札幌市です。
北海道の古代の呼称は「渡嶋」(わたりのしま)です。
島としての北海道
北海道本島は、面積77,984.41km?、最高標高2,291m、本州、四国、九州とともに日本列島を構成する主要4島の一つです。
この中では、唯一、島名と地方公共団体名が同じで、1「道」のみで管轄する島です。
日本の島の中では本州に次ぐ第2位、世界の島の中ではアイルランド島に次ぐ第21位の大きさです。
江戸時代までは一般的に、千島や樺太を含めて蝦夷ヶ島、本島単独では蝦夷地、北州、十州島などと呼ばれていましたが、1869年(明治2年)、古代日本の律令制における広域行政区画「五畿七道」の7つの「道」に倣って、北海道 (令制)と命名されました。
なお、地質学や考古学などでは北海道島という名称も使用されています。
地方公共団体としての北海道
北海道本島とその付随する島々(利尻島、礼文島、奥尻島、天売島、焼尻島、渡島大島、渡島小島等)から成る地方公共団体が「北海道」で、47都道府県で唯一の「道」です。
この「北海道」1道から成る地方を北海道地方と言い、人口5,475,783人で都道府県順位第8位、面積83,456.75km?で都道府県順位第1位、これは日本の総面積の約2割 (22.9%) に当たります。
また、国土交通省による日本の14地域区分の1つである北海道も、「北海道」1道から成ります。
なお、択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島については「北海道」の領域に含まれるものの、事実上はその管轄下に置かれていません。すなわち、1945年(昭和20年)8月28日から9月5日にかけてソビエト連邦が占領し、現在もその後継国家であるロシア連邦の実効支配下にあり、現在、日本の施政権が及んでいないと日本政府は主張しています(北方領土問題参照)。
「北海道」には179の市町村(35市129町15村)、74の郡があります(この他、北方領土に5郡6村がある)。「北海道」では、森町を「もりまち」と読む以外は、町は全て「ちょう」、村は全て「むら」と読みます。
名称
この島の先住民であるアイヌの言葉(アイヌ語)では「アィヌモシ?」(ainu mosir、「人間の住む土地」の意)と呼ばれます。日本人(和人)は近代に至るまでアイヌを蝦夷(えぞ)、その土地を蝦夷地(えぞち)もしくは北州、十州島などと呼んでいましたが、明治政府は開拓使の設置に伴い名称の変更を検討し、蝦夷地探査やアイヌとの交流を続けていた松浦武四郎は政府に建白書を提出、「北加伊(きたかい)道」「海北道」「海東道」「日高見(ひたかみ)道」「東北道」「千島道」の6案を提示しました。結局「北加伊道」を基本として採用し、海北道との折衷案として、また、律令制時代の五畿七道の東海道、南海道、西海道の呼称に倣う形として「北海道」と命名されました。なお、松浦は建白書において「北加伊道」案はアイヌが自らを「カイ」と呼んでいることから考案したと説明していますが、言語学者の金田一京助は、当時のそのような事実を示す証拠は見つかっていないと唱えています。
北海道は地方自治法において他の都・府・県と同格の普通地方公共団体の1つとされていますが、「都」「府」「県」の場合、これを外して、「東京」「神奈川」のように表記・呼称することがあるのに対し、北海道については「道」を外して単に「北海」と表記・呼称することは(北海タイムス、北海学園大学など、社名や学校名等の固有名詞の一部分に使用される例はあるものの)非常に稀です。英語での公式表記は『Hokkaido Government』もしくは『Hokkaido』で、『Hokkai Goverment』や『Hokkai Prefecture』と表記することはありません。一方、道である普通地方公共団体は北海道しか存在しないため(東京都の「都内」「都下」等と同様に)、逆に道が「道産米」等、事実上北海道を唯一的に指し示す語彙(形態素)として広く普及しています。
北海道地図
後述の通り、1886年(明治19年)から1947年(昭和22年)まで北海道を管轄した地方行政官庁は北海道庁でありました。この場合、「北海道」は単なる地域呼称であって、「北海道庁」が「東京府」や「青森県」などと並んで置かれた官庁の名です(樺太と樺太庁の関係に同じ)。この「北海道庁」は、現在用いられているような地方自治体の中央官庁ではありません。1901年(明治34年)に北海道会法および北海道地方費法が公布・施行されて「北海道会」という議会を持つ地方自治体となったのですが、自治体としては「北海道地方費」と呼ばれました。戦後、1946年(昭和21年)の第1次地方制度改革で市制・町村制・東京都制とともに府県制が改正されたとき、北海道会法と北海道地方費法が廃止されて道府県制に統合されました。改正法律の附則の規定により従来「北海道地方費」と呼ばれていた自治体を「道」と呼ぶこととされました。地方行政官庁としての北海道庁は1947年(昭和22年)の地方自治法施行により「北海道庁官制」とともに廃止され、同法に基づく普通地方公共団体としての北海道となりました。
地理・地域
北海道 |
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テラ搭載のMODISセンサにより撮影。 |
面積 | 77,984.41 km? |
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海岸線長 | 2,676 km |
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最高標高 | 2,291 m |
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最高峰 | 旭岳 |
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最大都市 | 札幌市 |
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所属諸島 | 日本列島 |
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所属国・地域 | 日本 |
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「日本の地理・北海道」も参照のこと
北海道本島は面積77,984.41 km?、日本の島の中では本州に次ぐ第2位の面積で、世界の島の中ではアイルランド島に次ぐ第21位の面積を持ち、樺太(サハリン)(同第23位)よりやや大きく、台湾島35,980km?の約2倍の大きさです。 これは九州と四国を合わせた面積55,050.77km?を上回ります。
南の本州とは津軽海峡で隔てられていますが、青函トンネルにより鉄路で繋がれています。北は宗谷海峡を隔てて樺太と向かい合い、東には千島列島が連なり、間接的にではありますがロシアと国境を隔てています。西の日本海、南東の太平洋、北東のオホーツク海と、3つの海に囲まれていて、周辺には対馬暖流とその分枝である津軽暖流・宗谷暖流、および親潮と東樺太海流が流れています。
北海道は大きく分けて胴体部に当たる菱形の部分と、南西の半島部(渡島半島を含む)よりなります。
胴体部は南北に蝦夷山系と呼ばれる山地群が貫き北海道の脊梁を成しています。蝦夷山系は南の日高山脈に始まり、東の石狩山地・北見山地と、西の夕張山地・天塩山地に分岐していて、この二列の間には富良野盆地・上川盆地・名寄盆地等の盆地列が形成されています。頓別平野からこの盆地列を通り、鵡川の河谷に抜ける低地帯を北海道中央凹地帯と呼びます。
北海道東部は千島弧の延長である知床半島や阿寒の山々が、それぞれ北東-南西の山列を成しながら全体としては東西に伸びています。この北側は北見山地からなだらかな傾斜が海岸近くまで続き平野は少ないですが、南側では十勝平野、根釧台地等の大平野が形成されています。
胴体部と半島部の間の地域は、石狩湾から石狩平野、勇払平野を通って太平洋へと抜ける石狩低地帯です。ここには人口約190万を抱える札幌市や、千歳市、苫小牧市等が並び、北海道で最も人口が集中する地域となっています。
半島部には、石狩低地帯の西に位置する南西部山地と、その南西に延びる渡島半島があり、間に太平洋側から内浦湾(噴火湾)か入り込みます。渡島半島は東北日本弧内帯の延長部に当たり、渡島山地があります渡島山地と南西部山地の間には、日本海側の寿都町から内浦湾にかけての低地があり、黒松内低地帯といいます。
北海道の主な高峰は、蝦夷山系と千島弧の会合する中央部の石狩山地(大雪山連峰、十勝岳連峰等)と、その南に続く日高山脈に集中しています。最高峰は大雪山の旭岳で、その標高は2,291mです。南西部山地には「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山等の山があります(北海道の山の一覧も参照のこと)。
北海道の一級水系の流域図
一級水系は13水系あります。石狩川、天塩川、十勝川、釧路川、網走川、常呂川、湧別川、渚滑川、留萌川、沙流川、鵡川、尻別川、後志利別川。
阿寒湖、大沼、屈斜路湖、サロマ湖、支笏湖、洞爺湖、摩周湖、ウトナイ湖、網走湖、能取湖、風蓮湖などの湖があります
広袤(こうぼう)
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国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、北海道の面積は83424.31平方キロメートルです。
北海道の東西南北それぞれの端と重心は以下の位置です。北端は択捉島のカモイワッカ岬、南端は渡島小島、東端は択捉島のラッキベツ岬、西端は渡島大島にあります。また統計局の平成22年国勢調査によると、人口重心は栗山町本沢にあります。
重心 北緯43度28分11秒東経142度49分26秒 | 北緯45度33分28秒東経148度45分14秒 北緯43度04分53.13秒東経141度53分17.81秒 |
西端 北緯41度31分02秒東経139度20分04秒← | 北海道庁舎所在地 北緯43度03分51秒東経141度20分49秒 | 東端 北緯45度30分44秒東経148度53分42秒 |
| ↓ 北緯41度21分07秒東経139度47分57秒 | |
(東端、北端は日本政府、北海道当局の公式見解。前述のように、2011年現在施政権は及んでいない)
自然公園
国立公園
利尻礼文サロベツ国立公園(サロベツ原野がラムサール条約登録) 支笏洞爺国立公園 大雪山国立公園 阿寒国立公園 知床国立公園(世界遺産(自然遺産)) 釧路湿原国立公園(ラムサール条約登録)
国定公園
ニセコ積丹小樽海岸国定公園 大沼国定公園 暑寒別天売焼尻国定公園 日高山脈襟裳国定公園 網走国定公園
道立自然公園
恵山道立自然公園 道立自然公園野幌森林公園 厚岸道立自然公園 松前矢越道立自然公園 朱鞠内道立自然公園 天塩岳道立自然公園 野付風蓮道立自然公園 斜里岳道立自然公園 北オホーツク道立自然公園(クッチャロ湖がラムサール条約登録) 狩場茂津多道立自然公園 富良野芦別道立自然公園 檜山道立自然公園
気候
西岸海洋性気候や温暖湿潤気候が見られる道南の一部沿岸地域を除くと、日本海沿岸部は亜寒帯湿潤気候、太平洋沿岸部は温暖冬季少雨気候、内陸部は亜寒帯湿潤気候です。日本海側、内陸部で冬の積雪は根雪となります。日本海側はとくに豪雪地帯で、一部市町村は特別豪雪地帯になっています。道北、道東の内陸部は寒さが非常に厳しいです。 太平洋沿岸部は千島寒流の影響を受け夏は涼しく冬は比較的小雪です。
動物・植物
エゾヒグマ エゾオオカミ(絶滅) エゾシカ エゾリス キタキツネ エゾタヌキ エゾオオサンショウウオ 北海道犬 道産子
総合振興局・振興局(支庁)
北海道は、地方自治法155条第1項に基づき、支庁を設置しています。「北海道総合振興局及び振興局の設置に関する条例」において「北海道総合振興局」(以下「総合振興局」)および「北海道振興局」(以下「振興局」)とされています。各総合振興局および振興局は、その所管区域において、納税証明書の発行および旅券発給等の窓口業務など、所管区域ごとに行った方が効率の良い業務を担当しています。
2008年(平成20年)6月28日の道議会で、それまであった14支庁を9総合振興局に再編し、その下に総合振興局の出張所として5振興局を置くとする条例が可決されました。しかし、縮小の対象となった、檜山支庁、日高支庁、留萌支庁、根室支庁、石狩支庁の支庁所在地を抱える管内各自治体では住民の怒りの声が上がり、地域経済の悪化に拍車が掛かることも懸念されました。また、再編する際に必要な公職選挙法の改正が先送りされ(北海道では衆議院小選挙区区画区分を支庁管内境界で区分している)、2009年(平成21年)4月実施は不可能となりました。これらのことから当初の条例は施行されず、結局2009年(平成21年)3月31日の道議会で「北海道総合振興局及び振興局の設置に関する条例」が改正され、総合振興局・振興局への改称後も、どちらも同格の支庁として存続することになりました。但し総合振興局は隣接する振興局管内の広域行政を担うことができ、該当する振興局が条例で規定されている)。この改正では、網走支庁がオホーツク総合振興局となる以外は名称は従来の支庁名が継承されました。なお幌延町が旧留萌支庁管内から宗谷総合振興局管内へ、幌加内町が旧空知支庁管内から上川総合振興局管内に移ったのです。
総合振興局・振興局一覧
空 石 後志胆振 日高 渡島 檜山 上 留 宗谷オホーツク 十 釧路根室 (北方領土) |
名称 | 自治体 空知総合振興局 | 01420-6 | 岩見沢市 | 地図 | 空知・(石狩) | 10 | 14 | | 309,852 | 5,791.19 |
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石狩振興局 | 01300-5 | 札幌市 | 地図 | 石狩 | 6 | 1 | 1 | 2,365,230 | 3,539.86 |
後志総合振興局 | 01390-1 | 倶知安町 | 地図 | 後志 | 1 | 13 | 6 | 218,700 | 4,305.83 |
胆振総合振興局 | 01570-9 | 室蘭市 | 地図 | 胆振・(日高) | 4 | 7 | | 404,231 | 3,698.00 |
日高振興局 | 01600-4 | 浦河町 | 地図 | 日高 | | 7 | | 70,239 | 4,811.97 |
渡島総合振興局 | 01330-7 | 函館市 | 地図 | 渡島・(檜山) | 2 | 9 | | 410,808 | 3,936.47 |
檜山振興局 | 01360-9 | 江差町 | 地図 | 檜山 | | 7 | | 38,804 | 2,629.96 |
上川総合振興局 | 01450-8 | 旭川市 | 地図 | 上川・(留萌) | 4 | 17 | 2 | 509,996 | 10,619.20 |
留萌振興局 | 01480-0 | 留萌市 | 地図 | 留萌 | 1 | 6 | 1 | 48,705 | 3,445.77 |
宗谷総合振興局 | 01510-5 | 稚内市 | 地図 | 宗谷 | 1 | 8 | 1 | 67,329 | 4,625.13 |
オホーツク総合振興局 | 01540-7 | 網走市 | 地図 | 網走 | 3 | 14 | 1 | 293,271 | 10,690.62 |
十勝総合振興局 | 01630-6 | 帯広市 | 地図 | 十勝 | 1 | 16 | 2 | 346,565 | 10,831.24 |
釧路総合振興局 | 01660-8 | 釧路市 | 地図 | 釧路・(根室) | 1 | 6 | 1 | 239,471 | 5,997.39 |
根室振興局 | 01690-0 | 根室市 | 地図 | 根室 | 1 | 4 | (6) | 78,273 | 3,406.23 |
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※ 人口は2015年12月31日の住民基本台帳人口。
※ 面積は2010年10月1日全国都道府県市区町村別面積調。
※ 根室振興局の市町村の( )内は北方領土内の村。人口・面積には、北方領土を含みません。
地域区分
一般的区分
一般的な区分は何通りかありますが、ここではその一例を挙げります。
道南地方:渡島・檜山の2振興局管内 道央地方:石狩・後志・空知・胆振・日高の5振興局管内 道北地方:上川・留萌・宗谷の3振興局管内 道東地方:オホーツク・十勝・釧路・根室の4振興局管内
胆振・日高を道南に区分したり、オホーツクを道北に区分したり、あるいは上川の富良野地区を道央に、空知の深川地区を道北に区分したり、上川の塩狩峠以南を道央に区分したりする例も見られます。また、小樽・札幌近郊を「道西地方」とする例もあります。
地域生活経済圏としての区分
地域生活経済圏の人口比率
??道南圏 (8.3%)
??道央圏 (62.4%)
??道北圏 (11.6%)
??オホーツク圏 (5.4%)
??十勝圏 (6.4%)
??釧路・根室圏 (5.9%)
北海道庁は道内を6つの「地域生活経済圏 (PDF) 」に分けています。「道東地方」については面積が広いため3分割し計6地域とされています。
表の「人口」および円グラフの「人口比率」は、2015年12月31日付けの住民基本台帳によります。
地域生活経済圏
圏名 | 人口(人) | 範囲 |
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道南圏 | 449,612 | 渡島・檜山 |
道央圏 | 3,368,252 | 石狩・後志・空知・胆振・日高 |
道北圏 | 626,030 | 上川・留萌・宗谷 |
オホーツク圏 | 293,271 | オホーツク |
十勝圏 | 346,565 | 十勝 |
釧路・根室圏 | 317,744 | 釧路・根室 |
合計 | 5,401,474 | 北海道 |
その他の地域区分
国の出先機関(地方支分部局)の支局等が、一般に札幌市・旭川市・函館市・釧路市の4か所のみに設置される場合は、概ね振興局を分割することなく、その支局等が置かれる振興局と近隣の振興局を管轄することとなります(例釧路支局が釧路総合振興局と根室振興局を管轄する)が、一部の機関にあっては、歴史的経緯・地理的状況により、振興局を分割して管轄する場合があります(特に空知総合振興局の北部と中南部であることが多いです。例札幌法務局と旭川地方法務局、札幌運輸支局と旭川運輸支局)。
日銀の管轄は、函館支店が渡島・檜山2振興局、釧路支店は釧路・根室・十勝3振興局を担当。その他は札幌支店が管轄しますが、その中の旭川事務所の管轄が上川・オホーツク・宗谷・留萌4振興局となっています。
また、道内の放送局は7地域に分割されています。詳細は、北海道の報道機関の一覧を参照。
歴史
「アイヌの歴史」も参照
先史時代
北海道には数万年前の氷河期にシベリアからマンモスやオオツノシカなどの大型哺乳動物を追いかけて陸橋となった宗谷海峡を人類が渡ってきました。約12,000 - 13,000年前には氷河が後退し温暖となってからは本州からも渡来したようです。
道内各地で旧石器時代の発掘調査は、群馬県の岩宿遺跡で旧石器が発見されたのをきっかけに行われるようになりました。それらの遺跡は約2万年前から1万3000年前の間、つまり後期旧石器時代と推定されています。現在のところ最も古い遺跡は、千歳市祝梅(しゅくばい)三角山遺跡と考えられています。この遺跡から採取した炭化材を放射性炭素年代測定法では21450±750年BPでありました。出土した石器類は、ナイフ形石器・尖頭器・削器・石核などです。これらの石器の原材料となった黒曜石の産地は「十勝石」の名で親しまれている白滝村が代表的です。他には、置戸・十勝三股・赤井川などがあります
縄文時代後期の周堤墓は北海道にしか見られず、特に石狩低地帯に集中しています。最も大きいものは千歳市郊外にあるキウス周堤墓群で、知床半島の付け根部にある斜里町でも朱円遺跡、芦別市野花南、標津町伊茶仁(いちゃに)などで発見されています。
続縄文文化
本州以南は多数の渡来人(帰化人)が移住することで弥生時代を迎えましたが、北海道には弥生文化(水稲耕作)が伝播せず、続縄文文化が展開しました(本州の弥生・古墳時代に並行する続縄文時代は、紀元前2世紀から8世紀の奈良時代頃まで続いた)。この文化は、北はサハリン南端部、東は国後島・択捉島、南は東北地方から新潟県西部にまで及んでいます。時期のはじめの土器は東北北部の土器の影響が及んだ恵山式土器で紀元前2世紀から3世紀までを恵山文化と呼びます。この文化と弥生文化との交流を示す鉄器や碧玉製の管玉が見つかっています。また、この文化の影響が道央部に及んで江別式土器が出現します。この土器は後北式土器とも呼ばれています。江別式土器を特徴とする江別文化は紀元前1世紀から7世紀頃までで、サケ・マスの漁撈生業を中心とした狩猟・採集経済です。この文化の遺跡からソバの花粉や緑豆の種子が検出されていて、食用植物が栽培されていたと考えられます。
擦文文化
つづいて、7世紀後半より土師器の影響を受けて縄文がなくなり、木片の刷毛で擦ったような文様の擦文式土器を特徴とする擦文時代となって、この文化を8世紀までを前期、9世紀 - 10世紀を中期、12世紀頃までを後期の三期に区分します。この文化は和人(本州以南の日本人)との交易によって、12世紀頃には鉄器を持ち、狩猟のほかに農業、漁労を営むアイヌ文化に成熟しました。
オホーツク文化期
擦文文化が営まれていた頃、オホーツク海沿岸には、道東に漁業と海獣狩猟を中心とするオホーツク文化を持った人々が移住しましたが、アイヌ文化が成熟した頃に姿を消しました。アイヌと完全に同化したか、アイヌに追われましたものと考えられます。この古代文化は、3世紀から13世紀にサハリン、北海道のオホーツク海沿岸、千島列島に展開されました。うち北海道に分布するこの文化の遺跡の年代は5世紀から9世紀までと推測されています。
アイヌ文化
擦文文化の時代から、徐々にアイヌ民族によるアイヌ文化へと移行しました。アイヌ文化の時代は、明治期に和人が進出するまで続いました。
和人進出
古くは『日本書紀』に渡島(わたりしま)として登場し、阿倍比羅夫と接触を持ち、奈良時代、平安時代には出羽国と交易を行なりました。当時の住民は、東北地方北部の住民と同じく蝦夷(えみし)と呼ばれていました。恐らく両者は同一民族で、北海道側の蝦夷が後の蝦夷(えぞ)、現在のアイヌの先祖だと考えられています。
中世以降、北海道の住民は蝦夷(えぞ)と呼ばれ、北海道の地は蝦夷が島、蝦夷地(えぞち)等様々に呼ばれました。古代の蝦夷(えみし)は農耕も生活の柱としていましたが、次第に狩猟・漁業に特化し、米や鉄等を日本人(和人)との交易で得るようになっていったのです。
また鎌倉時代以降になると、後の松前藩や和人地の基礎となった渡党の活動が見られるようになります。
松前藩
室町時代には渡島半島の南端に安東氏配下の渡党が道南十二館を築き居住地(後の和人地へと繋がる)を設けたことが考古学的にも確認されています。室町・戦国期には本土から和人の渡海者が増え、現地のアイヌとの間に対立が起きたといいます。近世以前の北海道に関しては松前藩の由緒を記した『新羅之記録』(寛永20年(1643年)成立)があり、同書に拠れば1457年(長禄元年)に起きたコシャマインの戦いで、甲斐源氏・若狭武田氏の子孫とされる武田信広がアイヌの指導者コシャマインを殺し、和人の勝利を決しました。信広は蠣崎氏を継ぎ、その子孫は後に松前の氏を名乗り、代々蝦夷地の南部に支配権を築いました(松前藩)。
松前藩の経済基盤はアイヌとの交易にありました。安土桃山時代から江戸時代にかけて松前氏は征夷大将軍より交易独占権を認められ、アイヌとの交易条件を自らに有利なものに変えていったのです。アイヌはシャクシャインの戦いやクナシリ・メナシの戦いで蜂起したものの、松前藩によって鎮圧されました。1784年(天明4年)からは蝦夷地の開拓を始め、沿岸にいくつかの入植地が建設されました。
江戸時代後期に、ロシアがシベリアから領土を広げつつ日本と通商を求めるようになり、鎖国を維持しようとする日本に北海道近辺で接触しました。中にはゴローニンや高田屋嘉兵衛のように相手国の捕虜になった人もいました(ゴローニン事件)。ロシアの脅威に対する北方防備の必要を認識した江戸幕府は、最上徳内、近藤重蔵、間宮林蔵、伊能忠敬といった者に蝦夷地を(樺太・千島列島を含め)探検させ、地理的な知識を獲得しました。また、1799年(寛政11年)に東蝦夷地を、1807年(文化4年)には西蝦夷地を松前氏から取り上げた。また、統治機構として1802年(享和2年)に蝦夷奉行を置き、後に箱館奉行、松前奉行と名を変えます。幕府の統治はアイヌの負担を若干軽減しましたが、基本的な支配構造には手を付けなかったのです。ゴローニン事件解決以降、ロシアの領土拡大的な南下が停滞したため、奉行は1821年(文政4年)に廃され、全蝦夷地は松前藩に還付されました。
近代
律令制・幕藩体制の延長期
箱館府の置かれた五稜郭(函館市)
移住者の出身府県 戸数別(明治15年~昭和10年) |
出身府県 | 戸数 |
---|
青森県 | 68,855 |
秋田県 | 64,067 |
新潟県 | 61,636 |
宮城県 | 51,831 |
富山県 | 48,445 |
石川県 | 47,901 |
岩手県 | 40,318 |
山形県 | 39,009 |
福島県 | 33,122 |
福井県 | 27,392 |
東京府 | 21,862 |
徳島県 | 17,970 |
岐阜県 | 15,297 |
香川県 | 14,367 |
広島県 | 10,777 |
愛知県 | 9,377 |
愛媛県 | 9,239 |
兵庫県 | 9,047 |
鳥取県 | 7,665 |
茨城県 | 6,950 |
滋賀県 | 6,533 |
長野県 | 5,956 |
高知県 | 5,810 |
岡山県 | 5,563 |
栃木県 | 5,473 |
静岡県 | 5,234 |
奈良県 | 5,049 |
大阪府 | 5,033 |
福岡県 | 5,017 |
山口県 | 4,951 |
神奈川県 | 4,948 |
三重県 | 4,914 |
千葉県 | 4,670 |
山梨県 | 4,642 |
和歌山県 | 4,559 |
群馬県 | 3,891 |
埼玉県 | 3,890 |
京都府 | 3,751 |
熊本県 | 3,481 |
島根県 | 3,150 |
佐賀県 | 2,602 |
鹿児島県 | 2,505 |
大分県 | 2,472 |
長崎県 | 1,500 |
宮崎県 | 624 |
沖縄県 | 67 |
その他 | 5794 |
総数 | 717206 |
1868年(慶応4年4月12日)に、新政府は蝦夷地にそれまで置かれていた箱館奉行を箱館裁判所に置き換え、すぐにその名を箱館府と改めました(府藩県三治制)。これに伴い、道内でもそれまでの公議御料(幕府直轄領)は天領(天皇の御料)となりました。ただし、1869年1月(明治元年12月)旧幕府軍が五稜郭を占拠し榎本武揚を首班とする「蝦夷共和国」が成立、翌年にかけて新政府軍との間で戊辰戦争の一つ箱館戦争が戦われました。旧幕府側の降伏直後の1869年(明治2年)、和人地および蝦夷地(北州)には大宝律令の国郡里制を踏襲し北海道11国86郡が置かれました(→北海道 (令制))。同年7月(天保暦)館藩(松前藩)領以外は箱館県(箱館府の後身)から引き継ぐ開拓使(「使」という名称は、律令制下で使用された臨時の独自な任務をこなす令外官です。東北地方などには按察使が置かれた)が設けられ北海道の開拓は本格化しました。当初、開拓使直轄領以外では、道外の藩・士族・寺院・華族などによる幕藩体制と同様の北海道の分領支配も行われていました。また、同年10月場所請負制が漁場持と名称を変えしばらくの間存続することとなりました。
北海道11国86郡(1869年設置)
郡 | 読み |
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渡島国 |
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亀田郡 | かめだ | 茅部郡 | かやべ | 上磯郡 | かみいそ | 福島郡 | ふくしま | 津軽郡 | つがる | 檜山郡 | ひやま | 爾志郡 | にし | 後志国 |
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久遠郡 | くとう | 奥尻郡 | おくしり | 太櫓郡 | ふとろ | 瀬棚郡 | せたな | 島牧郡 | しままき | 寿都郡 | すつつ | 歌棄郡 | うたすつ | 磯谷郡 | いそや | 岩内郡 | いわない | 古宇郡 | ふるう | 積丹郡 | しやこたん | 美国郡 | びくに | 古平郡 | ふるひら | 余市郡 | よいち | 忍路郡 | おしよろ | 高島郡 | たかしま | 小樽郡 | おたる |
| 郡 | 読み |
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胆振国 |
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山越郡 | やまくし | 虻田郡 | あふた | 有珠郡 | うす | 室蘭郡 | むろらん | 幌別郡 | よりへつ | 白老郡 | しらおい | 勇払郡 | ゆうふつ | 千歳郡 | ちとせ | 石狩国 |
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石狩郡 | いしかり | 札幌郡 | さっぽろ | 夕張郡 | ゆうばり | 樺戸郡 | かばと | 空知郡 | そらち | 雨竜郡 | うりゆう | 上川郡 | かみかは | 厚田郡 | あつた | 浜益郡 | はまましけ | 天塩国 |
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増毛郡 | ましけ | 留萌郡 | るもい | 苫前郡 | とままえ | 天塩郡 | てしほ | 中川郡 | なかかわ | 上川郡 | かみかは |
| 郡 | 読み |
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北見国 |
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宗谷郡 | そうや | 利尻郡 | りしり | 礼文郡 | れふんしり | 枝幸郡 | えさし | 紋別郡 | もんべつ | 常呂郡 | ところ | 網走郡 | あばしり | 斜里郡 | しゃり | 日高国 |
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沙流郡 | さる | 新冠郡 | にいかふ | 静内郡 | しつない | 三石郡 | みついし | 浦河郡 | うらかは | 様似郡 | さまに | 幌泉郡 | ほろいつみ | 十勝国 |
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広尾郡 | ひろお | 当縁郡 | とうふち | 上川郡 | かみかは | 中川郡 | なかかわ | 河東郡 | かとう | 河西郡 | かさい | 十勝郡 | とかち |
| 郡 | 読み |
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釧路国 |
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白糠郡 | しらぬか | 足寄郡 | あしょろ | 釧路郡 | くしろ | 阿寒郡 | あかん | 網尻郡 | あはしり | 川上郡 | かわかみ | 厚岸郡 | あつけし | 根室国 |
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花咲郡 | はなさき | 根室郡 | ねむろ | 野付郡 | のつけ | 標津郡 | しへつ | 目梨郡 | めなし | 千島国 |
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国後郡 | くなしり | 択捉郡 | えとろふ | 振別郡 | ふれへつ | 紗那郡 | しやな | 蘂取郡 | しへとろ | 得撫郡※ | うるっぷ | 新知郡※ | しむしる | 占守郡※ | しゅむしゅ |
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※ 得撫郡、新知郡、占守郡の3郡は、1875年(明治8年)、樺太・千島交換条約により得撫島以北の千島列島を編入したため千島国に加わった
注:よみがなは『新北海道史』による
明治維新の変遷期
1870年(明治3年)、根室国の花咲郡、根室郡、野付郡が東京府の所領となったのですが、同年末に返上。1870年から1871年(明治3~4年)本願寺道路が建設され、1871年(明治4年)5月に開拓使庁も函館から札幌に移転。同年8月29日(明治4年7月14日)廃藩置県に伴い館藩の旧領(爾志郡・檜山郡・津軽郡・福島郡)に館県設置。その直後に分領支配も終わり、館県以外の地域はすべて開拓使の直轄となりました。同年9月(天保暦)、館県は道外の弘前県などと合併、弘前県(青森県)の一部となり消滅。1872年(明治5年10月(天保暦))、福島郡など四郡(旧館県)が青森県から開拓使に移管。これにより、北海道全域が開拓使の所管となります。また、札幌農学校の開校もこの年で、同年11月10日(10月10日(天保暦))には大区小区制が施行され、1872年から1873年(明治5~6年)には札幌本道が建設されています。1874年(明治7年)には開拓と北辺の守りを固めるため屯田兵の駐屯が開始されました。明治9年9月には漁場持(場所請負制)廃止。1879年(明治12年)7月23日、郡区町村編制法(明治11年7月22日太政官布告第17号)を施行。1885年(明治18年)の太政官廃止に先立つ1882年(明治15年)、開拓使は設置からわずか13年で廃止されました。
1888年建設の道庁旧本庁舎(札幌市)
近代行政機関の設置
開拓使を置き換えるように北海道全体として初の近代行政区画・近代行政機関である函館県、札幌県、根室県の3県(三県一局時代)が設けられました(内閣制の発足は1885年(明治18年)12月22日である)が、当時は人口も少なく非常に偏った分布(特に根室県の人口は著しく少なかった)で3県体制が機能していないことから、1886年(明治19年)には道内全域を管轄する北海道庁が置かれました。1896年(明治29年)になると旭川にて陸軍第七師団が編成され、1899年(明治32年)10月1日には北海道区制および北海道一・二級町村制が施行されています。明治政府の政策により多くの人が全国各地から移住し、道内各地に開拓の波が押し寄せた。特に東北地方と北陸地方からの移住者は全体の7割近くを占め、言語や習慣などの点で北海道文化の礎となりました。これにともない官営幌内鉄道や北海道官設鉄道をはじめとする鉄道や国道が建設されましたが、網走刑務所に代表されるように、懲役刑の一環として行われました面もあります。石炭が産出されることから、数多くの炭鉱が開発され、輸送するための鉄道が縦横に張り巡らされました(明治29年北海道鉄道敷設法、大正11年改正鉄道敷設法)。人口も増加し、1922年(大正11年)4月20日には市制を施行し北海道区制を廃止、1943年(昭和18年)3月20日には町村制の改正により北海道一・二級町村制が廃止(旧二級町村は特例で指定町村と)されました。1946年(昭和21年)9月27日の府県制改正にともない、北海道における自治制度を規定していた「北海道会法」と「北海道地方費法」が廃止されて「道府県制」に移行し、指定町村の特例も廃止されています。もっとも、和人の「開拓」はアイヌにとっては土地収奪と強制移住を伴うもので、「日本による侵略」であったとする見方もあります(本多勝一など)。
移住者の出身地域 戸数別(明治15年~昭和10年) |
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| | | | |
東北地方 | ?? | 41.4% |
北陸地方 | ?? | 25.8% |
関東地方 | ?? | 7.2% |
四国地方 | ?? | 6.6% |
中部地方(北陸除く) | ?? | 5.6% |
近畿地方 | ?? | 5.4% |
中国地方 | ?? | 4.5% |
九州地方 | ?? | 2.5% |
沖縄地方 | ?? | 0.0% |
その他 | ?? | 0.8% |
現代
1950年(昭和25年)、北海道を開発するため、調査・立案及び実施に関する事務を担当する北海道開発庁が総理府の外局として設置されました。北海道内には北海道開発局と各地方に開発建設部が置かれ、開発の任に当ったのです。第二次世界大戦の復員兵や、旧植民地からの帰還者の受け入れ先として北海道が注目され、人口が急増しました。戦後復興と高度経済成長期の初めは、北海道産の石炭が重宝され、多くの炭鉱労働者が北海道で暮らしましたが、1960年代に石油へのエネルギー転換が起こり、1980年代までにほとんどの炭鉱が閉山されました。これに伴い、不要になった鉄道が相次いで廃止され、市民生活の自動車化が推し進められました。道路網の整備が行われ、道央自動車道をはじめとする高速道路が建設されました。他の都府県は直轄国道(旧一級国道)以外の整備補修を自ら行うのに対し、北海道はすべての国道を国が管理する体制がとられました。1972年(昭和47年)にはアジア初の冬季オリンピック札幌オリンピックが開催され、それを契機に札幌市営地下鉄等のインフラの整備も進んだのです。
2001年(平成13年)の中央省庁再編により、北海道開発庁は統合され、国土交通省北海道局となりました。それに伴い、北海道開発局は国土交通省の地方支分部局となりました。
人口
北海道の人口は5,507,456人(2010年(平成22年)10月1日、国勢調査)で、都道府県単位で全国8位です。しかし人口密度はもっとも低く、これが地域の特色にもなっています。
北海道は他の多くの都府県と比べて主要都市部に人口が偏在するという性格が強く、特に近年は札幌市への人口集中が著しく、道内の他の自治体を大きく圧倒します。2番目の人口規模をもつ旭川市でさえ札幌市の人口の約18%しかないです。道内の179の自治体のうち政令指定都市は札幌市の1市、中核市は旭川市と函館市の2市で、特例市は存在しません。
人口の都市集中は、他の市町村の人口密度がさらに低いことを意味します。家屋の密度が著しく低く、大区画でほぼ無人の畑地・牧草地が広がる大地を、どこまでも続く直線道路が切っていく景観は、人口密度の低さで北海道につぐ東北地方でも見られない、北海道独特のものです。総務省によると、2011年(平成23年)現在の段階で179の自治体のうち、ほぼ80%に上る143の自治体が過疎地域に指定されています。
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北海道(に相当する地域)の人口の推移 1970年 | 5,184,287人 | |
1975年 | 5,338,206人 | |
1980年 | 5,575,989人 | |
1985年 | 5,679,439人 | |
1990年 | 5,643,647人 | |
1995年 | 5,692,321人 | |
2000年 | 5,683,062人 | |
2005年 | 5,627,737人 | |
2010年 | 5,507,456人 | |
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北海道の地方自治体の人口増加率分布図。2005年度と2010年度国勢調査から算出しました。
?増加 ??.0?% 以上 ??.5 - 10.0?% ??.0 - 7.5?% ??.5 - 5.0?% ??.0 - 2.5?% | ?減少 ??.0 - 2.5?% ??.5 - 5.0?% ??.0 - 7.5?% ??.5 - 10.0?% ??.0?% 以上 |
主な市の人口
※ここでは人口10万人以上の都市を掲載。
札幌市(約195万人) 旭川市(約34万人) 函館市(約27万人) 釧路市(約17万人) 苫小牧市(約17万人) 帯広市(約17万人) 小樽市(約12万人) 江別市(約12万人) 北見市(約12万人)
上記の9都市には、北海道の総人口の約64%弱の人口が集中しています。
政治・行政
国政
2011年(平成23年)現在、衆議院議員選挙は、小選挙区を12区に分け、比例北海道ブロック議席は8議席保有しています。
歴代知事
北海道庁本庁舎(道庁本館)
鉄道の旅客輸送人員(年間)
JR
2012年 3億323万4000人
民鉄
道内では札幌市営地下鉄や、函館市営(路面電車)の数値
2012年 21億9388万人
いずれも全国の鉄道旅客輸送人員は47位中10位と利用は多いです。
路線バスの輸送人員(年間)
2012年 1億9839万1000人
利用者数は47位中8位
港湾
国際拠点港湾2港 重要港湾12港
国際拠点港湾
苫小牧港(中核国際港湾) 室蘭港(東日本最大の重量貨物取扱港)
重要港湾・重点港湾
釧路港 (国際バルク戦略港湾、臨海部産業エリア形成促進港) 函館港 石狩湾新港
その他の重要港湾
小樽港 ,留萌港 ,稚内港 ,紋別港 ,網走港 ,根室港 ,十勝港
空港
以前は日本各地の空港と直接結ぶ路線も多様に見られましたが、近年は新千歳空港乗継と東京国際空港(羽田)乗継に路線が整理縮小されてきています。
2005年(平成17年)度旅客数(日本の空港#乗降客数参照)
※国内線旅客数の内、東京(羽田)便の旅客数を上位空港のみ括弧内に記載。
空港 | 旅客合計 | 国内線 | 国際線 |
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旅客数 | 定期便 | 旅客数 | 定期便 |
新千歳 | 1773万8000人 | 1711万0876人 稚内・(利尻)・女満別・ 紋別)・釧路・中標津・ 函館 | 62万7124人 | ユジノサハリンスク・ ソウル・釜山・北京・ 上海・大連・香港・ 台北・グアム・バンコク・ ホノルル |
道外 | 青森・花巻・秋田・ 仙台・福島・茨城 羽田・成田・新潟・ 富山・小松・松本・ 静岡・中部・伊丹・ 関西・神戸・岡山・ 広島・福岡・那覇 |
函館 | 209万4813人 | 194万2066人 丘珠・奥尻 | 15万2747人 | ソウル・台北 |
道外 | 三沢・羽田・中部・ 旭川 | 120万2693人 | 112万3426人 女満別 | 101万0459人 | 100万8020人 釧路 | 93万8353人 | 89万0397人 帯広 | 66万7243人 | 61万2147人 丘珠 | 37万5797人 | 37万5797人 | 道内 | 利尻・釧路・函館 | 0人 | - |
道外 | 三沢 |
稚内 | 23万4981人 | 23万4981人 | 道内 | 新千歳 | 0人 | - |
道外 | 羽田 |
中標津 | 22万3330人 | 22万3330人 | 道内 | 新千歳 | 0人 | - |
道外 | 羽田 |
紋別 | 5万5754人 | 5万5754人 | 道内 | (新千歳) | 0人 | - |
道外 | 羽田 |
利尻 | 3万5662人 | 3万5662人 | 道内 | (新千歳)・丘珠 | 0人 | - |
奥尻 | 1万1786人 | 1万1786人 | 道内 | 函館 | 0人 | - |
礼文 | 487人 | 487人 | - | - | 0人 | - |
※ 出典は国土交通省航空局・暦年・年度別空港管理状況調書(PDF形式)
※ 斜字は不定期路線を示す
※ チャーター便の旅客数含む
※ 括弧は通年運航ではありません(季節運航もしくは運休期間がある)路線を示す
※ 三大都市圏への便は太字
医療・福祉
災害拠点病院
北海道災害拠点病院
保育所
北海道保育所一覧
教育
国民生活基礎調査によれば北海道の子どもの貧困率は16.3%(2012年高橋道政下)、生活保護世帯の高校進学率は96.7%(2013年3月)で50人に約2人が高校進学に到っていません。
大学
北海道の大学一覧
専修学校
北海道専修学校一覧
特別支援学校
北海道特別支援学校一覧
高等学校
北海道高等学校一覧
中学校
北海道中学校一覧
小学校
北海道小学校一覧
幼稚園
北海道幼稚園一覧
マスメディア
文化・スポーツ
北海道では、独特な文化が見られます。神棚や玄関、車の正月用飾り付けおいても注連縄のような質素なものではなく、宝船(七福神)を模したものです。
また企業が北海道限定品を発売する例があります
北海道方言 北海盆踊りです(北海盆唄・子供盆おどり唄) よさこいソーラン祭り さっぽろ雪まつり アイヌ文化
食文化
「北海道の食文化」も参照
日本各地の人々が北海道開拓のために移り住んだこともあり、各地の地方文化とともにそれらが融合して新しくなった北海道独自の食文化が見られ、呼称も独自のものがあります
料理
正月に食される「口取り」(口取り菓子)も北海道独特です。本来、口取り菓子は、茶会に出される料理(本膳料理)ですが、御節料理の一部で扱われ、正月に食されています。これは、鯛や海老など縁起物を縁取った菓子(今日では白餡を用いた練り切り・羊羹などもある)です。
アイヌ料理 日本の郷土料理一覧(北海道) ジンギスカン ザンギ(から揚げ)
飲料
ガラナ飲料 リボンシトロン・リボンナポリン カツゲン
伝統工芸
経済産業大臣指定伝統的工芸品
二風谷イタ(木工品、2013年) 二風谷アットゥシ(織物、2013年)
音楽
「北海道の音楽」も参照
民謡
江差追分 ソーラン節 蝦夷太鼓
ご当地ソング
北海道のご当地ソング一覧
交響楽団
札幌交響楽団 釧路交響楽団
スポーツ
「北海道のスポーツチーム」も参照
サッカー
北海道コンサドーレ札幌(札幌市) ノルディーア北海道(札幌市)
フットサル
エスポラーダ北海道(札幌市)
野球
北海道日本ハムファイターズ(札幌市)
野球マスターズリーグ
札幌アンビシャス(札幌市)
バスケットボール
レバンガ北海道(札幌市)
アイスホッケー
日本製紙クレインズ(釧路市) 王子イーグルス(苫小牧市) 札幌アイスホッケークラブ(札幌市)〈現在はリーグから撤退〉 三星ダイトーペリグリン(苫小牧市)
陸上競技
北海道ハイテクアスリートクラブ(恵庭市) ホクレン女子陸上部(札幌市)
スキー
雪印乳業スキー部(札幌市)
カーリング
北海道銀行フォルティウス(札幌市) ロコソラーレ(北見市)
ウィンタースポーツ
とかちチームAA(帯広市)
ボクシング
協栄札幌赤坂ボクシングジム(札幌市) 北海道ボクシングジム(札幌市)
プロレス
北都プロレス(北海道)
キックボクシング
BOUT(北海道)
競馬
ホッカイドウ競馬(北海道) ばんえい競馬(帯広市)
フロアカーリング
新得フロアカーリング協会(上川郡新得町)
観光
ブランド総合研究所による都道府県魅力度調査で7年連続で1位に選ばれるなど、人気が高い観光地です。
文化財
北海道の文化財一覧 北海道遺産
北海道の映画祭
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 さっぽろ映画祭 新得空想の森映画祭 函館港イルミナシオン映画祭
北海道を舞台とした作品
北海道出身の人物
国 | 日本 |
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地方 | 北海道地方 |
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団体コード | 01000-6 |
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ISO 3166-2:JP | JP-01 |
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面積 | 83,424.31km? 総人口 | 5,401,474人 住民基本台帳人口、2015年12月31日) |
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人口密度 | 64.7人/km? |
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道の木 | エゾマツ、アカエゾマツ |
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道の花 | ハマナス |
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道の鳥 | タンチョウ |
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道民のうた | 行進曲「光あふれて」 北海道庁 |
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知事 | 高橋はるみ |
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所在地 | 〒060-8588 北緯43度3分51.6秒東経141度20分48.8秒
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