◎竹本和彦、早川建一、杉浦秀昭、二村守、近藤之雄、神谷清隆、近藤正俊、 財政税収は西三河地方の自動車産業を中心とした好景気を背景に市民税収入が増加して高水準を維持していて、歳入に占める自主財源の比率が高く、地方交付税の普通交付税不交付団体です。 市債の残高は、2001年度に653億6800万円ほどに達したものの、それをピークに減ってきていて、2008年度には531億6400万円にまで減少し、公債費比率は4.0%になっています。 2010年度の一般会計決算では、歳入608億2368万円に対して、歳出560億5427万円を計上しました。 財政力指数:1.10(2010年度) 経常収支比率:77.4%(2010年度) ラスパイレス指数:98.6%(2004年度) 政策 2004年度に策定された、2005年度から2014年度における第7次安城市総合計画では「市民とともに育む環境首都・安城」を目指す都市像に据え、環境資源を最大限に活用したまちづくりを掲げ、全国12の環境NGOが主催する「持続可能な地域社会をつくる日本の環境首都コンテスト」で「環境首都」と認定されることを目標としています。そのなかでも主要なプロジェクトとして以下の3つをあげています。 環境実践活動を進める人づくり 環境学習ガイドラインの作成や、環境アドバイザーを育成することによって、市民の環境に対する意識を高めます。 水環境の再生と杜づくり 水質汚染の著しい油ヶ淵の浄化や、都市緑化の促進を行います。 健康的で環境にやさしい交通環境づくり 自転車を中心とした交通体系を整備し、コミュニティバスの充実を図ります。 広域行政 知立市、刈谷市、碧南市、高浜市と本市の5市で衣浦東部広域行政圏を構成し、協議会では事業の連携についての計画が策定されました。現在実施している事業は以下の2つ。 2003年に広域連合の衣浦東部広域連合が発足し、消防業務を委託しています。本部は刈谷市に置かれています。 2008年に、農業共済事業を行う公益法人として西三河農業共済組合が発足しました。本部は本市にあります。これは、1990年に発足した一部事務組合の衣浦東部農業共済事務組合が岡崎額田地区・豊田三好地区の一部事務組合及び西尾幡豆地区の広域連合の農業共済部門と合併し、より広域化したものです。 行政機関 安城警察署 警察 1948年に自治体警察の安城町警察(1952年の市制施行以後は、安城市警察)が発足して、警察署には国家地方警察愛知県本部碧海地区警察署が併設されましたが、1954年の警察法改正で愛知県警察に吸収されました。 現在は市内全域と知立市が愛知県警安城警察署の管轄となっていて、市内には交番が8軒、駐在所2軒あります。 消防 1959年に安城市消防本部が組織されて消防業務が行われてきましたが、2003年より広域連合の衣浦東部消防局によって運営されています。 市内には、安城消防署と北・南分署及び西出張所が設置されています。 県政・国政 県の機関 愛知県衣浦東部保健所 安城分室 西三河県税事務所 安城徴収課・安城間税課 西三河水道事務所・安城浄水場 愛知県総合教育センター 農業教育共同実習所 愛知県農業総合試験場 安城農業技術センター 愛知県畜産総合センター 種鶏場 財団法人愛知水と緑の公社 三河事務所・安城処理場 国の機関 農林水産省・東海農政局 新矢作川用水農業水利事業所 法務省・名古屋地方検察庁岡崎支部 安城区検察庁 司法機関 安城簡易裁判所 市内には、安城簡易裁判所、安城区検察庁が設置されています。以前は、名古屋法務局安城出張所があったのですが、統廃合で名古屋法務局刈谷支局に移転しました。 安城簡易裁判所 地方裁判所・家庭裁判所は、名古屋地方裁判所岡崎支部・名古屋家庭裁判所岡崎支部の管轄になっています。 県議会・国会 愛知県議会議員 選挙区は安城市選挙区。定数は2名。 衆議院議員 選挙区は碧南市、刈谷市、知立市、高浜市とともに愛知13区を構成します。第46回衆議院議員総選挙では以下2名の当選者を出しています。 氏名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
---|
大見正 | 自由民主党 | 1 | 選挙区 | 大西健介 | 民主党 | 2 | 比例復活 |
参議院議員(安城市内在住者) 選挙区は愛知県選挙区。市内の在住者はなし。 生活基盤 水道 北部・南部の各浄水場と中部配水場によって、それぞれの地域に水が送られます。愛知県水道用水供給事業で供給された水と、浄水場の敷地内の深井戸で取水した水を給水しています。上水道の人口普及率は99.89%(2009年度)。 北部浄水場 - 場内の7本の深井戸と豊田浄水場(水源:矢作ダム)の水を給水します。 中部配水場 - 尾張東部浄水場(水源:牧尾ダム、阿木川ダム、味噌川ダム)の水を給水します。 南部浄水場 - 場内の4本の深井戸から取水した水を給水します。 下水道 市内を3つに区分けし、矢作川、境川、衣浦東部の各処理区の流域下水道として処理されています。それとは別に、福釜町や榎前町などの福釜東部地区では農業集落排水が行われています。また、各処理区によってマンホールのフタの意匠が異なっています。 現在の人口あたりの下水道普及率は69.5%で、整備面積は1,968haです(いずれも2009年度)。 矢作川処理区(マンホール:安城七夕まつり) 境川処理区(マンホール:三河萬歳(みかわまんざい)) 衣浦東部処理区(マンホール:鴨とモモの花) 福釜東部処理区(マンホール:イチジク) ごみ処理 安城市のごみ処理量は人口の増加にともない急増し、1997年に1日240トンのごみ処理能力を持つ環境クリーンセンターを開設して以来、リサイクルプラザや資源化センター、また市内各所にリサイクルステーションを設置するなどして3Rによるごみ減量に取り組んできました。しかし、近い将来にごみ処理量が限界を迎えることが予測され、市民1人当たり20%のごみ減量を呼びかけています。 医療 安城更生病院 安城市では、JA愛知厚生連が運営する安城更生病院が市民病院として位置づけられています。市も積極的に財政支援を行い、2002年に新築移転しました。また、市は更なる医療の充実を図るため、市北部に位置する八千代病院を第2市民病院と位置付けて財政支援を行い、2005年にマキタ第3工場跡地に新築移転しました。 救急指定病院 愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院 特定医療法人財団新和会 八千代病院 防災 2003年に碧海5市により「衣浦東部広域連合」が発足、消防が50万人の人口を擁する組織となりました。 市域は東海地震・東南海地震による被害を受けるとされていて、2002年に大規模地震対策特別措置法の「地震防災対策強化地域」、2003年に「東南海・南海地震防災対策推進地域」に指定されました。市としても、2004年の新潟県中越地震を契機に東海北陸自動車道の全通を見据えて、日本海側の富山県砺波市および石川県加賀市と災害時相互応援協定を結んだのです。 治水面では、都市化に伴う保水力の低下を補うために、調整池や遊水池の整備がされています。 経済 トヨタ自動車の工場が集積する豊田市に隣接することや交通が至便なことなどから、自動車工業を中心とした第二次産業が市の中心産業となっています。多くの大工場が集積し、中京工業地帯を構成する都市のひとつです。製造品出荷額等は、1986年から県内の自治体で上位5番以内に入っていて、2010年は1兆4559億1562万円だったのです。 一方、安城の発展に大きく寄与した農業もさかんで、県下有数の農業地帯となっています。水稲のほかにも、果樹や花きの生産、畜産などの多角的な農業が営まれています。しかし、農業人口や農地面積の減少が続いていて、農業生産も減少傾向にあります。2006年の農業産出額は96億7000万円だったのです。 農業 明治用水開通以前、碧海台地は安城ヶ原や五箇野ヶ原、猿町ヶ原、長洗原などと呼ばれるやせ地で、台地を流れる川の谷間に水田が作られていました。台地上に水田は2,300haあり、このうち延べ488haの溜池を利用した水田の面積は約1,200haだったのです。主な農作物は木綿やサツマイモだったといいます。 1879年に明治用水の開通した3年後の1883年に水田面積は4,300ha、1907年には8,100haに拡大しました。安城町には農業関連機関が集中し、愛知県立農林学校、愛知県立農事試験場、愛知県立農業補習学校、満鉄飼料研究所、愛知県立種鶏場などが置かれました。農業関連機関の集中は安城町の発展に大きく寄与しました。また、農林学校校長兼農事試験場長の山崎延吉により農業の多角化・共同化が提唱され、実施されたことから1920年から30年代にかけて農業先進国のデンマークにあやかり「日本デンマーク」と呼ばれました。この背景には、明治以降に切り開いた土地だったために寄生地主制がそれほど強くなく、自作農、特に大経営の農家が多かったことがあげられます。ただし、農業の多角化といっても米麦・蔬菜・養鶏の三角形栽培が最も多く、梨や西瓜の栽培も多かったのです。農業の共同化は失敗したものの、協業経営は成功して産業組合が設立され企業化されるに至ったものまでありました。1923年、碧海郡購買販売組合連合会(丸碧)が設立され、米や鶏卵の協同販売に乗り出しました。そのほか、安城町農会が文化活動に積極的に関与し、農村文化の向上のために啓蒙誌『安城』の発刊や、農業図書館を設置しました。また、丸碧により碧海郡唯一の総合病院として更生病院が設立されました。こうして、産業組合・農会・農民が一体となって町を発展させていったのです。 しかし、昭和恐慌によって大都市市場は縮小。さらに満州事変に端を発する戦争の悪化で、不要不急の作物として果実栽培や養鶏などの統制が始まり、多角形農業から米作中心の普通作物に重点を置く農業へ転換されました。丸碧は解散、産業組合も統合されていったのです。戦後の高度経済成長期に入ると農地の工場敷地・宅地化が進み、専業農家が減少していったのです。1996年、安城市農協が合併し、あいち中央農業協同組合となりました。 2000年の統計では2,980戸の農家が存在し、うち専業農家が255戸で9割以上が兼業農家となっています。農業従事者は減少が続いていて、2005年の統計では従事者数5,351人で、2000年の7,525人から大きく減らしています。また耕地面積も縮小傾向にあり、2012年で3,760haだったのです。2006年度の農業産出額は96億7000万円で県下第6位です。 主な生産作物 (作付面積、県内順位は2004年度のデータ) 水稲 - 1,940ha(県下第2位) 小麦 - 1,370ha(県下第1位) 大豆 - 930ha(県下第1位) キュウリ - 31ha(県下第1位) イチジク - 57ha(県下第1位) ナシ - 80ha(県下第3位) 工業 江戸時代以前は、三河木綿を利用した綿糸業と、製瓦業が行われているのみだったのです。明治時代になると、ガラ紡を利用した製綿が行われましたが、明治用水の完成による綿花栽培の減少によって衰退していったのです。その後、碧海郡が繭の生産地だったことから、1910年に愛三製糸が、1911年には安城山丸製糸場が設立され、製糸業が発達しました。1920年・21年には三州社、帝国製糸がそれぞれ工場を置き、製糸業は隆盛を極めることとなりますが、大正末期には衰退していき、工場の閉鎖が相次いだ。中心産業を失った安城町は昭和初期に一時的に景気が停滞するものの、1933年に内外綿(現・新内外綿)を、1934年に辻紡績を誘致し、紡績業を中心産業に据えることに成功しました。また、1936年に森永食品(現・森永製菓)、1939年に中央精機、1941年に明治乳業など、食品・機械の工場も進出しました。しかし時局の悪化を受けて、内外綿は大同製鋼(現・大同特殊鋼)に、辻紡績は愛知航空機となり、軍需工場への転換が進んだのです。1945年には名古屋市の空襲激化とともに、牧田電機製作所(現・マキタ)などが市内へ移転しました。 戦後の1950年には倉敷紡績の誘致に成功し、再び紡績業を中心に発展していきます。更に、1960年に既存工場の設備増強と誘致を目的に工場誘致条例が制定され、国道1号や東海道本線といった大動脈が通過する地理的条件も加わり安城市には多数の工場が設立されました。この頃から繊維工業に代わり、機械工業を中心に発展していくことになります。特に、1967年に日本電装(現・デンソー)安城製作所が進出してから、トヨタ系企業を中心とする自動車工業の集約が顕著となりました。 工業事業所数 (上位3位のみ、2010年・経済産業省工業統計調査) 1 輸送用機械器具製造業 - 108 2 生産用機械器具製造業 - 93 3 金属製品製造業 - 56 | 工業製造品出荷額等 (上位3位のみ、2010年・経済産業省工業統計調査) 1 輸送用機械器具製造業 - 8814億3833万円 2 電気機械器具製造業 - 1867億6820万円 3 食料品製造業 - 1068億3979万円 |
商業 商業は、明治時代に安城駅が設置されてから、駅の南にできた商店街を中心として発展をしてきました。安城町制施行後に中心部と周辺町村を結ぶ放射道路が整備されたことや、愛知電気鉄道(現・名鉄名古屋本線)や碧海電気鉄道(現・名鉄西尾線)の開通などにより商圏を拡大しました。戦後は1954年から安城七夕まつりが商店街で開かれ、商店街には1968年に西川屋(現・ユニー)が、1973年にダイエーが進出しました。 1990年代頃から市内外に郊外型の大型商業施設が次々と開業しました。市内では、1996年にザ・モール安城、1997年にイトーヨーカドー安城店、2006年にアピタ安城南店が開業しています。これにより、中心市街地の集客力は低下し、中心市街地の大型スーパーは次々と撤退。1998年にトポス安城店(旧ダイエー安城店)、2003年にユニー安城駅前店が閉店しています。それに加えて2002年の更生病院が郊外に移転し、空洞化はより深刻なものとなりました。現在は、目抜き通り沿いに空き店舗が目立ち風俗店が入居するなど、問題も生じつつあります。 2007年の統計では、年間商品販売額は6859億4100万円です。 市内の大型商業施設 ザ・モール安城 ショッピングセンター アンディショッピングセンター(ドミー新安城店、ヤマナカ新安城店) ザ・モール安城 さるびあプラザ(イトーヨーカドー安城店) ピアゴ福釜店 アピタ安城南店 レジャー施設 安城コロナワールド 主な企業 製造業 マキタ 本社 アイシン・エィ・ダブリュ 本社 アンデン 本社 アイシン精機 安城工場・小川工場 デンソー 安城製作所/高棚製作所 豊田自動織機 安城工場 愛三工業 安城工場 イノアックコーポレーション 安城事業所/桜井事業所 倉敷紡績 安城工場 ニチバン 安城工場・中央研究所 日本水産 安城工場/安城冷凍工場 森永製菓 中京工場 山崎製パン 安城工場 ユーハイム 中央工場 金融業 碧海信用金庫 本店 あいち中央農業協同組合 本店 その他 スギホールディングス 本社 三河日産自動車 本社 東祥 本社 カリツー 本社 姉妹都市・提携都市 海外 姉妹都市 ハンティントンビーチ市(アメリカ合衆国カリフォルニア州) 1982年7月4日姉妹都市提携 - 安城市の市制30周年を記念して姉妹都市協定を締結。毎年、中学生のホームステイや市民団の派遣を行っています。 ホブソンズ・ベイ市(オーストラリア連邦ビクトリア州) 1994年10月15日姉妹都市提携 - 1988年より前身のアルトナ市と姉妹都市として交流してきましたが、新市発足に伴い改めて協定を締結。毎年、中学生のホームステイや市民団を派遣しています。 コリング市(デンマーク王国ヴァイレ県) 2009年1月21日姉妹都市提携 - デンパークの開場を記念して1997年4月24日に友好都市協定を締結。2009年に姉妹都市提携を結んだのです。 フレンドシップ相手国 2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れました。 アメリカ合衆国 オーストラリア連邦 コートジボワール共和国 デンマーク王国 日本国内 姉妹都市 根羽村(長野県下伊那郡) 1991年4月姉妹都市提携 - 「矢作川水源の森」分収育林契約締結 矢作川上流域の根羽村とは、1983年に安城市茶臼山高原野外センターを設けて以来、同センターで市内中学校の体験キャンプを行うなど、友好関係にありました。1991年に森林法の森林整備協定に基づいて、茶臼山麓の森林の共同経営を行う契約を結んだのです。 TASKIプロジェクト(中部環境先進5市サミット) Tajimi、Anjo、Shinshiro、Kakegawa、Idaの5都市の頭文字から「TASKI」 多治見市(岐阜県) 新城市(愛知県) 掛川市(静岡県) 飯田市(長野県) 交通 公共交通機関が発達していないため、市内や近隣市町村への連絡は自動車が多く利用されています。 市ではこうした現状に対し、「エコサイクルシティ」構想を発表し、公共交通の充実とともに自転車の利用を促進しています。 鉄道 鉄道は東海道新幹線や東海道本線、名鉄名古屋本線といった幹線が通っています。また、名鉄西尾線が市東部を南北に縦断していますが、一部単線で運行本数が少ないために十分な市内移動の手段とはなっていません。 1899年、現在の東海道本線に安城駅が開業、1906年には愛知電気鉄道岡崎線(現・名鉄名古屋本線)の今村駅(現・新安城駅)が開業しました。1926年には碧海電気鉄道(現・名鉄西尾線)が今村~米津間で開業しました。1988年には、東海道新幹線の三河安城駅が開業し、東海道本線にも駅が開設されました。また、2008年には名鉄が輸送力増強のため名鉄西尾線の桜井駅付近で高架複線化を実施し、藤井町付近の工場群の通勤ラッシュによる道路渋滞の緩和のため南桜井駅が設けられました。 名古屋市に直通している新幹線を除く路線は東海道本線と名鉄名古屋本線の2本あり、両線の安城駅と新安城駅の各駅が市の中心駅となっています。名鉄は市北部、JRは市中部を通っていて、両駅の間は離れています。現在、名鉄は名鉄名古屋~新安城間が540円、金山~新安城間は490円の運賃体系なのに対し、JRは名古屋・金山~三河安城・安城間に特定区間運賃を採用し、運賃を従来の570円から460円にしています。 名古屋~安城間及び名鉄名古屋~新安城間の優等列車による輸送の比較 路線 | 列車種別 | 最短所要時間 | 本数(日中) | 運賃 |
---|
JR東海道本線 | 新快速 | 22分 | 毎時2本 | 460円 | 快速 | 24分 | 毎時2本 | 名鉄名古屋本線 | 特急(一部特別車) | 25分 | 毎時2本 | 540円 | 急行(西尾線直通) | 29分 | 毎時2本 | 急行 | 31分 | 毎時4本(途中快速特急または特急の待避あり) |
東海旅客鉄道(JR東海) 東海道新幹線:(豊橋市)- 三河安城駅 -(名古屋市中村区) ■東海道本線:(岡崎市)- 安城駅 - 三河安城駅 -(刈谷市) 名古屋鉄道 ■名古屋本線:(知立市)- 新安城駅 -(岡崎市) ■西尾線:新安城駅 - 北安城駅 - 南安城駅 - 碧海古井駅 - 堀内公園駅 - 桜井駅 - 南桜井駅 -(西尾市) 廃線 名鉄安城支線(1961年廃止) 南安城駅 - 安城駅 バス あんくるバス 安城駅を中心として名鉄バスの路線が整備されていますが、2000年頃より始まった名鉄バスの路線再編を受けて、現在は新安城駅と安城更生病院を南北に結ぶ安城線、東岡崎駅の東部方面へ向けた岡崎・安城線が運行されているのみで、決して便利とはいえない状況にあります。そのため、2000年より名鉄バスが廃止を表明した安城・高棚線を引き継いだうえに新たに市街地を回る市街地線を加える形で市運営のコミュニティバス「あんくるバス」の運行が開始されました。その後、名鉄バス安城線への補助を打ち切って南部線を開設するなど運行系統・本数は順次拡大され、現在は10路線が運行されています。北部線以外の路線は、すべて安城更生病院へ向かうため、交通弱者のための病院への足として重要な役割を担っています。2009年からは、碧南市の「くるくるバス」が、市内の榎前町にバス停を設置し、あんくるバスとの乗り継ぎを行っています。一方、現行の名鉄バス路線も、赤字から廃止が言及されていて、市が補助金を出して支援を行っています。 高速バスは、2005年の中部国際空港開業に合わせて知多乗合(知多バス)が南安城駅から空港連絡バスを運行しています。また、2009年に新宿駅から東名高速道路を経由して名古屋駅を結ぶ「新宿ライナー三河・なごや号」(2012年から「ドリームなごや・三河号」)がJRバス関東とJR東海バスの共同運行により始まり、三河安城駅に停車しています。 路線バス 名鉄バス 安城線 新安城駅 - 池浦 - JR安城駅 - 安城更生病院 岡崎安城線 東岡崎駅 - 康生町 - 矢作 - JR安城駅 あんくるバス(10路線) 高速バス 知多バス 安城・中部空港線(毎日1往復) 南安城駅 - 安城駅 - 三河安城駅 - 高棚 - (高浜市) - (半田市) - 中部国際空港 JRバス関東・JR東海バス 「ドリームなごや・三河号」(毎日1往復) 東京駅 - 三河安城駅 - 名古屋駅 廃線 名鉄バス 安城線 若林駅前 - デンソー前 - 新安城 - 池浦 - 安城駅前 - デンパーク - マーメイドパレス - 東端 新安城 - 篠目 - 安城駅前 - 安城更生病院 新安城 - 豊臣機工前 安城・新川線 新安城 - 池浦 - 安城駅前 - 安城市役所前 - 榎前 - 北新川駅前 安城・高棚線 安城駅前 - 安城市役所前 - 榎前 - 高棚 道路 市内を東西に貫く道路は、国道1号やそのバイパス道路の国道23号といった幹線道路がそれぞれ市の北端・南端を通っていて、市の中心部は愛知県道48号岡崎刈谷線が整備されています。 一方で、市内の南北を結ぶ主要道路では慢性的な渋滞が発生し、特に朝夕の通勤・帰宅ラッシュ時には大渋滞となります。そのため、一部の道路では国道1号や名鉄名古屋本線との立体交差事業を進め、渋滞緩和に向けて道路環境整備が行われています。 自転車の利用 豊田安城自転車道(大東町内) 自転車専用道路として明治用水緑道が市内を通っています。明治用水の水路を地下に暗渠化し、その上部利用として自転車道(歩道も並走)として整備したもので、全長22kmの豊田安城自転車道など5つの道が設置されています。鉄道・道路はほとんど立体交差しているため分断されることが少なく、幅員もゆったりしているため、使いやすい緑道として普段は中高生の通学やジョギングなどにも利用されています。バイクは通行不可の看板があり、自動車の危険から隔離された安全地帯となっています。 また、安城市内外の人に無料でレンタサイクルを行っています。安城駅南口、安城市役所、デンパーク、桜井公民館など9ヶ所に貸し出し拠点があり、どのサイクルポートでも返却可能。自転車はノーパンクタイヤを使用していて、かごにはスポンサー企業広告が掲示されています。 一般国道 国道1号 国道23号・名豊道路(岡崎バイパス、知立バイパス) 県道 主要地方道 愛知県道12号豊田一色線 愛知県道44号岡崎西尾線 愛知県道45号安城碧南線 愛知県道46号西尾知多線 愛知県道47号岡崎半田線 愛知県道48号岡崎刈谷線 愛知県道56号名古屋岡崎線 愛知県道76号豊田安城線 愛知県道78号安城幸田線 一般県道 愛知県道230号鴛鴨安城線 愛知県道285号安城八ツ田知立線 愛知県道286号安城桜井線 愛知県道288号豊田安城自転車道線 愛知県道292号幸田石井線 愛知県道293号桜井岡崎線 愛知県道294号西尾小川線 愛知県道295号道場山安城線 愛知県道296号小垣江安城線 愛知県道298号安城知立線 愛知県道299号南中根小垣江線 愛知県道509号新幹線三河安城停車場線 愛知県道510号三河安城停車場線 教育 愛知県立安城農林高等学校 戦前には、愛知県立農林学校をはじめとした多くの農業指導機関が設置されました。農林学校内に設置された農業補習学校教員養成所は、青年学校教員養成所などをへて1944年に愛知青年師範学校となりました。戦後に青年師範学校は県内にあった他の師範学校2校と合併し、愛知学芸大学安城分校となりますが、1952年に岡崎市の本部に統合、廃止されました。 一方で、1951年に名古屋大学農学部が、安城町の積極的な誘致により、統合計画のあった愛知学芸大学の敷地内に開設され、東山キャンパス(名古屋市千種区)へ移転する1966年まで安城キャンパスとして使用されました。また、1950年から2007年にかけて愛知学泉短期大学(旧・安城学園女子短期大学)が桜井町にキャンパスを構えていました。 小中学校数は、市制施行時には小学校4校、中学校2校だったのですが、その後の合併や人口増加により、現在は小学校21校、中学校8校まで増えています。また、ブラジル人の子どもの学校として、エスコーラ・サンパウロ安城校があります 専修学校 安城生活福祉高等専修学校 安城文化服装専門学校 更生看護専門学校 慈恵きものファッションカレッジ 高等学校 愛知県立安城農林高等学校 愛知県立安城高等学校 愛知県立安城東高等学校 愛知県立安城南高等学校 安城学園高等学校 中学校 安城南中学校 安城北中学校 明祥中学校 安城西中学校 桜井中学校 東山中学校 安祥中学校 篠目中学校 小学校 安城中部小学校 安城南部小学校 安城西部小学校 安城東部小学校 安城北部小学校 錦町小学校 高棚小学校 | 明和小学校 志貴小学校 桜井小学校 作野小学校 祥南小学校 丈山小学校 里町小学校 | 桜町小学校 二本木小学校 桜林小学校 新田小学校 今池小学校 三河安城小学校 梨の里小学校 |
特別支援学校 愛知県立安城特別支援学校 その他の教育施設 デンソー工業学園 観光 安城七夕まつりです(2006年8月) 毎年8月の第一金土日曜日に開催される安城七夕まつりは、安城市で最大の観光資源となっていて、開催期間の3日間で100万人を超す人が訪れます。2007年の愛知県の観光統計では、行事・催事としては県全体で4位、三河地方では最も多くの動員を記録しています。地元では仙台、平塚と並ぶ日本三大七夕まつりのひとつとされています。 また、堀内公園や安城産業文化公園デンパークなどが年間約50万人の利用者がある観光施設となっています。 名所・史跡 安城公園 桜町にある公園。園内には約200本のソメイヨシノが植えられていて、花見の名所となっています。また、小動物園やバードハウスなどもあります。 堀内公園 堀内町にある公園。園内には遊園地があり、観覧車やメリーゴーラウンドなどの遊具が50円~100円で楽しめます。 安城産業文化公園デンパーク 赤松町にある農業公園。園内には温室や花壇などがあり、色とりどりの花や草木が植えられています。また、道の駅も併設されていて、地元の農産物を買うことができます。 本證寺 野寺町にある寺院。鎌倉時代創建で、三河一向一揆の拠点にもなりました。全国的にも珍しい城郭寺院の遺構とされ、境内地は愛知県指定史跡に指定されています。重要文化財の「聖徳太子絵伝」「善光寺如来絵伝」を所有しています。 安祥城址 安城町にある城跡。平山城で松平氏の居城でありました。現在は、公園として整備されています。 丈山文庫 和泉町にある資料館。京都にあった石川丈山の書斎「学甫堂」を移築しました。丈山のゆかりの品々を公開しています。 丈山苑 和泉町にある庭園。石川丈山が過ごした京都・一乗寺の詩仙堂を再現し、丈山の作庭した3庭園の様式を織り交ぜた本格的な庭園があります 二子古墳 前方後方墳。4世紀初頭の築造。国の史跡に指定されています。愛知県埋蔵文化センターなどの調査で、三河国造の本拠地とされています。 特産品 特産は県下で最大の生産高をあげるイチジクが有名です。イチジクは1930年頃から碧南市などとともに出荷目的での栽培が始まり、昭和40年代後半から水田の転作用作物として急速に栽培されるようになりました。1985年頃からはジャムやワインなどに製品化がされています。このほか、ナシが市全域で栽培されています。 また、市南西部の和泉町で作られる「和泉そうめん」が手延べ半生めんとして有名。 出身有名人 松平長親 - 安城松平家2代目 松平清康 - 安城松平家4代目 浅井道忠 - 戦国武将 石川丈山 - 江戸時代の文人 佐々木月樵 - 仏教学者・大谷大学学長 高野鎮雄 - 日本ビクター元副社長・「VHSの父」 福山透 - 化学者 山本正之 - シンガーソングライター 大見正 - 衆議院議員、元愛知県議会議員 柚木涼香 - 声優 桜木さゆみ - 漫画家 谷本歩実 - 柔道選手・アテネオリンピック・北京オリンピック金メダリスト。 寺田真二郎 - 料理研究家 谷本育実 - 柔道選手 田村響 - ピアニスト・ロン=ティボー国際コンクールピアノ部門優勝(2007年)。 宮崎有妃 - プロレスラー オカダ・カズチカ - プロレスラー 鈴原あいみ - モデル・タレント 深谷知広 - 競輪選手 河村美幸 - バスケットボール選手 森勇人 - サッカー選手、名古屋グランパスエイトMF 山本靖貴 - アニメーター 御舘透 - 武道家 参考文献 安城市史編さん委員会編『安城市史』 安城市、1971年。 安城市史編集委員会編『新編安城市史 通史編』 安城市、2006・2007年。 安城の歴史を学ぶ会編『安城の地名』 安城市教育委員会、1985年。 明治用水通水120周年記念特別委員会編『明治用水通水120年記念誌』 明治用水土地改良区、1999年。 国 | 日本 |
---|
地方 | 中部地方、東海地方 |
---|
都道府県 | 愛知県 |
---|
団体コード | 23212-2 |
---|
面積 | 86.05km? 推計人口、2016年2月1日) |
---|
人口密度 | 2,140人/km? |
---|
隣接自治体 | 岡崎市、碧南市、刈谷市、豊田市、 西尾市、知立市、高浜市 |
---|
市の木 | クロマツ |
---|
市の花 | サルビア |
---|
安城市役所 |
---|
所在地 | 〒446-8501 北緯34度57分31.4秒東経137度4分49.2秒座標: 北緯34度57分31.4秒 東経137度4分49.2秒
|
---|
|
---|
|
|