クレセント錠(窓の鍵)の交換で防犯対策
防犯対策と聞くと、玄関や勝手口など、普段人が出入する場所の鍵を強化するイメージが強いと思います。しかし、それだけでは防犯対策をしたとは言えません。空き巣に対抗するための防犯対策をするには、まず、空き巣被害の傾向に合わせて対策する必要があります。警視庁のホームページには、侵入窃盗に関する統計データが公開されていますので非常に参考になります。今回はこの統計データを参考に対策方法をご紹介します。
窓の鍵(クレセント錠)は自分で交換できるの?
💁可能です。空き巣対策としての防犯グッズが、ホームセンターやネット通販で購入することができます。
ドライバー1本で取り付けられる製品がほとんどです。
窓からの侵入被害が多いということもあり、今では金具メーカーからも不法侵入に対抗するために、様々な機能がついたクレセント錠が売られています。
取り付け条件のサイズをしっかり確認してから、お気に入りのクレセント錠をご購入ください。
一般のクレセント錠では鍵がないのと同じ!?
窓につけられている三日月のような形の鍵をクレセント錠と呼びます。窓から侵入する空き巣のよくある手口として、クレセント錠の周りの硝子を割り、外からクレセント錠を開けるという手口があります。そのため、ただ回して施錠するだけのクレセント錠ですと、道具を使ってガラスを割り、手や細い道具を突っ込みクルッっと回すだけで開いてしまうので、1分もかかりません。これこそが、侵入経路として窓が多い理由かもしれません。
一番多い空き巣の侵入口は?
💁警察庁の統計データによると、空き巣が侵入するのに選ぶ場所は、普段人が出入りする玄関や勝手口ではなく、窓からの侵入が非常に多いと報告されています。
戸建住宅・共同住宅のどちらでも、窓からの侵入が55%を超えていると報告さています。4階以上の共同住宅であっても、窓からの侵入が35%を占めているので、窓に防犯対策をされることをおすすめします。
時間を稼ぐことで侵入される確率をかなり下げることができます。
下のグラフは、空き巣が侵入するのにかかった時間に対して、犯行を諦める割合の統計データになります。5分耐えると7割近くの空き巣が侵入を諦め、10分耐えると9割以上の空き巣が諦めるようです。
『出典:JUSRIリポート/都市防犯研究センターより』
時間を稼ぐためにできることとは?
時間を稼ぐ方法としては、以下のようなことが可能です。
![]() ①ガラスフィルムを貼る ②防犯ガラスへ交換をする |
![]() ③クレセント錠を交換する ④補助錠を取付ける |
窓で防犯対策をするとなると、主にこのような方法で時間を稼ぎます。理想としては、①と②のように窓ガラスを工夫して防犯対策を行うのがベストですが、費用がそれだけ高くなります。比較的安く対策ができる③もしくは④の方法をご紹介します。
クレセント錠の交換から始めてみよう
窓からの侵入被害が多いということもあり、今では金具メーカーからも不法侵入に対抗するために、様々な機能がついたクレセント錠が売られています。その一例をご紹介します。
※販売価格は購入する店舗によって多少異なります。
家研販売 鍵付きクレセント CUK-800 | |||
![]() 販売価格2,000円前後 『画像引用:家研販売公式HPよりhttp://www.kaken-hanbai.co.jp/』 |
ココがポイント! こちらはクレセントに鍵穴が付いており、キー以外ではピッキングをしなければ開けることができません。万能型なので、様々なメーカーにも対応しています。 ここに注意! キーを失くすと開けることができなくなるので、キーの管理が必要です。バールなどのこじ開けに対しては別途対策が必要になります。 |
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取り付け条件 | |||
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①ビス(ネジ)の中心から中心までが42~62mm | ②ビス(ネジ)の中心から引き寄せまでの距離が17~26mm | ③クレセントの高さが20~25mm |
あかないんです | |||
![]() 販売価格5,000円前後 『画像引用:あかないんです公式HPより https://akanaindesu.com/』 |
ココがポイント! 3桁のダイヤルロックでクレセント錠をロックできます。ドライバーやバールを使ったクレセント錠の破壊行為から守ります。 ここに注意! サッシのサイズに合わせて大・小があるので、サイズ間違いに注意。 |
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取り付け条件 | |||
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①ビス(ネジ)の中心から中心までが45~67mm | ②ビス(ネジ)の中心から引き寄せまでの距離が20mm以上は大、19mm以下が小 | ③クレセントの高さが25mm |
これらの製品のように鍵の開け閉めだけでなく、空き巣対策としての防犯グッズが、ホームセンターやネット通販で購入することができます。
お気に入りのクレセント錠を購入して交換してみよう
お気に入りのクレセント錠を購入しましたら、実際に交換してみましょう。先にサイズを測っておき、元々付いていたクレセント錠と同じサイズであれば、ドライバー1本で取り付けられる製品がほとんどです。参考までに交換方法の例をご紹介します。
※製品によって交換方法が異なる場合があります。付属の説明書を必ず読んでから交換してください。
①上側のネジをドライバーで外します。
②下側のネジを外さず、緩めて下さい。下の写真のようにクレセント錠の上側がスライドできる所まで緩めます。このとき下側のネジは絶対に外さないよう注意が必要です。サッシの裏には裏板が入っています。下側のネジもこのまま外してしまうと裏板が落ちてしまいます。
③新しいクレセント錠を、空いた上側に取り付けます。取付けたら、下側に残っているクレセント錠を取り外します。
④新しいクレセント錠を下側にもしっかりネジで止めます。
⑤あとは上下向きを間違えないよう気を付けながら、ネジで本体を止めていきます。
⑥最後に正しく機能するか確認して完了です。
いかがでしたでしょうか?サッシの加工が必要のないクレセント錠でしたら、このように簡単に取付けることができます。もし、難しいと感じても鍵屋さんに依頼する事で代わりに取付けてもらえますので。困ったときは相談してみましょう。
窓の防犯対策はなにができるの?
💁空き巣は侵入するのに時間がかかると諦めます。
窓から侵入する空き巣は鍵の周りのガラスを割り、外から鍵を開けて侵入します。
窓を割れにくいガラスにするか、開けづらい鍵に変えるという防犯対策ができます。
時間を稼ぐ方法としては、窓にガラスフィルムを貼る・防犯ガラスへ交換をする。窓のクレセント錠を交換する・補助錠を取付けるが可能です。
クレセント錠の交換なら、比較的に安く対策が可能です。
クレセント錠ができる対策
💁 サッシや窓の鍵の交換は、防犯以外の目的でも改善することができます。
小さなお子さんや認知症などの理由で徘徊を制限したい場合、目を離した隙に窓を開けてしまうと心配です。そういった安全対策のためのクレセント錠がいろいろ出ています。
まずは、窓に付ける鍵の種類をご説明いたします。
中には、防犯対策にもなるクレセント錠があります。用途や使い勝手に合わせて選んでみるのをおすすめ致します。
窓に付ける鍵の種類
🔧 窓に付ける鍵の中には、自分で交換・取り付けができる鍵と、業者に依頼して交換した方がいい鍵あります。
その違いは、取り付ける方法です。補助錠などの今ある鍵に追加で取り付ける場合の多くは、自分で作業が可能です。ですが、クレセント錠を形状や仕組みの違う鍵を取り付ける場合は、サッシや窓の建てつけにも影響することもあるので、業者に頼んでおく方が安全でスムーズに交換・取り付けをすることが出来ます。
開口制限ができるクレセント錠
👉 小さなお子さんがいるご家庭では、窓を開けたままで過ごすと勝手に外に出てしまいそうで不安です。また、落下の危険のある窓はあまり大きく開かないようにしたいですよね。
そういった時は、サッシや窓が開きすぎないようにストッパーとなるクレセント錠があります。誤って子供が開けてしまっても、換気ができるほどしか開かないので安心・安全です。
クレセント錠にストッパーの部品がついている製品や、サッシや窓の下の枠に設置する製品など、さまざまなタイプのものがあります。
簡単に取り付けられるものも多く出ているので、一度ネットやホームセンターで製品をチェックするのもおすすめです。
鍵付きのクレセント錠
👉 クレセント錠に鍵をつけることで、徘徊防止や防犯対策をすることができます。
専用の鍵がないと窓の鍵をあけることができないので、出入りを制限することができます。徘徊を防止したい際は、玄関の鍵だけではなくサッシや窓の鍵にも対策を行っておくと、落下事故を防ぐことができます。
鍵をなくすのが心配な方向けに、暗証番号で鍵をかけられるダイヤル式やボタン錠の物などもあります。専用の南京錠などすぐに取り付けができる製品もあるので、鍵のタイプや使いさすさから選ぶことができます。
業者に依頼すると、付けたい窓に対応していか確認できるので、見積りから確認するのがおすすめです。
クレセント錠を狙った突き破り対策
👍 空き巣は、窓を突き破りクレセント錠を開けて侵入するケースがあります。
その突き破り対策のために、クレセント錠を隠す板を窓に付けることで、クレセント錠の場所がわかりづらくさせることができます。そして、防犯意識の高い家だと空き巣に思わせる抑止力になります。
クレセント錠を隠し、そのクレセント錠が鍵付きであれば防犯対策としては心強くなります。
もし、鍵付きのクレセント錠にする際は防犯対策も一緒に考えてみてはいかがでしょうか?
鍵の空かけ防止のクレセント錠
👉 クレセント錠は、サッシや窓がズレていてもつまみを回せるので「鍵の空かけ」が起こってしまうことがあります。無施錠ですと、お子さんが目を離した隙に窓から出て行ってしまったり、空き巣が入る危険性があります。それを防ぐことができるクレセント錠が出ています。
鍵の空かけ防止のクレセント錠は、窓がしっかり閉まっていないと鍵がかからないようになっているので、正確に戸締りができます。
このクレセント錠は、自分で交換することも可能なことが多いです。製品もいくつも出ているので、取り付けが可能なサイズを確認して交換を行いましょう。
もしも、古いクレセント錠が固く取りづらい場合は無理せず業者に依頼をしましょう。無理に力を加えると、窓枠がゆがんだりガラスが割れてしまう危険があります。
クレセント錠の交換のタイミング
💡 サッシや窓は日常的に開け閉めをするので、一般的には25年を超えると戸車やレールが傷んでしまいます。ガタついたり、鍵がかけづらくなるなど、小さな不具合が出たら修理・交換のタイミングと言えます。
不具合以外でも、防犯や使い勝手を改善するために交換することはとても良いことです。玄関の鍵のように、窓の鍵も防犯対策や介護のことを考えたさまざまな製品があります。ぜひ、この機会に窓の鍵についてご家族で考えてみてはいかがでしょうか?
業者に頼んだ方がいいケース
🔧 クレセント錠が自分で交換することも可能ですが、場合によっては業者に頼んだ方がいいケースがあります。
それは、クレセント錠が錆びついて固くなっている時や、サッシや窓に傷みがある場合です。他には、自分で交換するには不安があったり、どのクレセント錠が良いかわからない時です。
生活救急車は、無料の出張見積りでクレセント錠交換にいくらかかるのか正確なお値段を提示いたします。そのお見積り金額にご納得いただいたあと、ご依頼いただければすぐに作業をおこないます。
もし、お見積り金額がご希望に添えっていない場合は、その場でお断りいただいてかまいません。キャンセル料無料なので、お気軽にお見積りからご依頼ください。
最後に
今回は統計情報を利用して、被害の多い窓の鍵に関する情報をまとめてみました。大切なのは、ここを対策したからもう大丈夫、と過信しないことです。空き巣は必ずどこか弱い箇所を探して侵入してきます。鍵屋さんの中には防犯設備士と呼ばれる、防犯の知識が豊富なスタッフが在籍している所もあります。防犯で不安な点があれば、防犯設備士に相談すると良いアドバイスがもらえると思います。窓の鍵が壊れたからとりあえず交換したいという方でも、これを機に防犯対策も意識してみてはいかがでしょうか?

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