家の鍵開け方法 ドアノブ ピッキング 外から窓の鍵 防犯対策
人生の中で絶対に遭遇したくないことのひとつとして泥棒による被害があると思います。侵入窃盗の認知件数は東京都だけでも年間で5,230件あります。(認知件数:警察等捜査機関によって犯罪の発生が認知された件数)
その中でも一番多い事件は空き巣被害で2,171件発生しています。なんと都内だけでも一日に5~6件は発生している計算になります。
参考:警視庁ホームページ平成28年中の侵入窃盗の傾向より
「http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking.html」
そんな空き巣の被害に遭わないためにも対策をしたいところですが、犯行の手口は様々です。今回は侵入方法として多い手口をピックアップして、その手口に対抗するための防犯対策をご紹介します。
防犯対策はピッキングだけに注意すればいいの?
💁 かつてはピッキングでの侵入が多かったのですが、今は違います。昨今の空き巣は、ピッキングではなく、もっと早く開けられる方法で侵入する方法を好みます。
日本の法律では、ピッキング用具を所持もしくは携帯することは違反です。主に鍵屋さんしか道具を持ち歩けない、購入できないのです。ピッキング用具が手に入りにくいようになっています。
警視庁が公開している平成28年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況を見ると、窓からの侵入が59.5%、出入り口からの侵入が40.4%、その他が0.1%という割合になっています。
間違った防犯認識
安心できる防犯対策をするためには、まず侵入方法を知り、それに対する対抗策をすることが大切です。空き巣の潜入といえばピッキングが思い浮かぶ人も多いと思います。テレビドラマでは鍵穴に棒を突っ込み、ガチャガチャとすると、鍵が開くシーンがよくあるかと思います。昔はピッキングが容易な鍵ばかりでしたので、ピッキングでの侵入が多かったのですが、今は違います。
主にこのような理由が考えられます。
ピッキング用具が手に入りにくい
日本の法律では犯罪の防止のため、業務に関わる場合、その他正当な理由による場合を除いて、ピッキング用具を所持もしくは携帯することは違反です。通称ピッキング防止法と呼ばれる「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」で定められています。ざっくりいいますと、主に鍵屋さんしか道具を持ち歩けない、購入できないのです。
※参考:特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律
「第三条 何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、特殊開錠用具を所持してはならない。
第四条 何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、指定侵入工具を隠して携帯してはならない。」
鍵の防犯性能の向上によりピッキングでの開錠が非常に難しくなった
昨今では鍵のメーカーがピッキングに対抗するため、非常に複雑な構造の鍵を作成しています。そのため鍵開けの難易度が高まり、開錠するのにより時間が必要になりました。
空き巣が好む侵入の条件として、素早く侵入できることが挙げられます。ピッキングではなく、もっと早く開けられる方法で侵入するので、最新の鍵に取り換えたからといって安心とはいえないのです。
ピッキング以外の鍵開けとその対策
それでは空き巣はどんな方法で侵入するのでしょうか?
警視庁が公開している平成28年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況を見ると、窓からの侵入が59.5%、出入り口からの侵入が40.4%、その他が0.1%という割合になっています。そして侵入手段としてはピッキング以外にも、ガラス破り、無締まり、ドア錠破りなどがあります。
参考:警視庁 平成28年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況
「http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html」
ピッキングに対しては最新の新しいシリンダーに交換することで防犯性を高めることができますが、その他の侵入手段に対しては効果がありません。このことからピッキング対策以外の防犯対策も必要になってきます。これらの侵入方法はどんな方法なのか、対策方法と併せてご紹介します。
ガラス破り
空き巣の侵入手口は玄関だけではありません。窓からの侵入も非常に多いです。ガラスに関しては割られてしまうとどうしようもありません。しかし、空き巣は侵入するのにかかる時間が5分以上かかると犯行を諦める確率が高いといわれています。そこで、窓の鍵開け対策は侵入するのに5分以上稼ぐという方法が有効的です。
参考:警察庁ホームページより
「https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_b/b_c_3.html」
外から窓の鍵を開けられないようにする防犯対策は
💁 主な対策方法は、3つです。
★窓ガラスフィルムを貼る
★クレセント錠に取り付けるカバーを取り付けてダブルロックにする
★窓の下や上に取り付ける補助錠を設置する
窓ガラスフィルムは、ガラスの飛び散りを抑えるだけでなく、クレセント錠まで手が届くまでの時間を稼ぐことができます。
補助錠の設置箇所のオススメは窓の上です。空き巣は人に見られないよう姿勢を低くして作業をしたがりますが、上に補助錠を取り付けていると高い姿勢でないと作業ができないので空き巣は嫌がります。
これらは全てホームセンターで購入できてしまうものです。
対策方法
窓ガラスフィルムを貼る
ガラスの飛び散りを抑えるだけでなく、クレセント錠まで手が届くまでの時間を稼ぐことができます。
予算:600円前後~
クレセント錠に取り付けるカバーを取り付けてダブルロックにする。窓の下や上に取り付ける補助錠を設置する
補助錠の設置箇所のオススメは窓の上です。空き巣は人に見られないよう姿勢を低くして作業をしたがりますが、上に補助錠を取り付けていると高い姿勢でないと作業ができないので空き巣は嫌がります。これらは全てホームセンターで購入できてしまうものです。
予算:1,000円前後~
さらに安全にするためには、通称防犯ガラスと呼ばれる「CPマーク」がついた製品にガラスを交換するのがおすすめです。
※CPマークとは様々な侵入攻撃に対して、5分間以上耐える試験にクリアしたガラスにつけられるマークです。
商品例:「AGC旭硝子 サンバランスセキュリティー」など
無締まり
これは人のちょっとした気の緩みから起こってしまいますので、対策をするというよりは、心掛けることになります。「自分は出掛けるときは戸締まりするから大丈夫」と安心してしまいますが、ゴミ捨てなど、少しだけ外に出るときはどうでしょうか?空き巣が家の中を物色する時間は5~15分程度といわれています。ゴミ出しをして家に戻ろうとしたら、近所の人と会って会話をしていた、気づくと家を出てから15分経っていたというケースも珍しくありません。
対策方法
どんなに少しでも外に出るときは戸締まりをする。
面倒かもしれませんが、大切な命を守るためでもありますので心掛けましょう。
防犯アラームを取り付ける
防犯グッズを導入するのであれば窓にアラームを取り付けることで防犯の効果があります。窓の不自然な振動をキャッチして、泥棒が入る前にアラームを鳴らして警戒させることができます。夏の時期など、比較的窓を開ける機会が多い季節では特に役立ちます。
予算:200円前後~
オートロックの鍵を取り付ける
ドアを閉めることで自動的に施錠する鍵もあります。
商品例:長沢製作所 キーレックスシリーズ、エピック(EPIC) POPscanなど(製品により値段は大きく異なります。)
こちらは鍵を取り付ける、もしくは交換するので手軽に対策するという意味では難しいかもしれません。まずは無料でできる戸締まりの徹底を心掛けましょう。
空き巣のドアを破っての侵入方法は?
💁 空き巣の家の鍵開け方法は、バールなど棒状の道具を使ったドア錠破りです。
道具を使ってドアを破壊して強引な方法で開けて、短時間で侵入します。使用する道具はバールやパイプレンチ、プライヤーなどです。
バールのこじ開けに対してはドアガードプレートを導入しましょう。
パイプレンチ、プライヤーレンチのこじ開けに対しては、レバータイプのドアノブに交換することで対策することができます。
ドア錠破り
道具を使ってドアを破壊して無理やり侵入する方法です。強引な方法で開けて、短時間で侵入します。使用する道具は主に以下のような道具を使います。
バール
バールなど棒状の道具を使った侵入方法として、ドアと壁の隙間から見えるデッドボルトと呼ばれる箇所を破壊してこじ開けてしまいます。
パイプレンチ、プライヤーレンチ
パイプレンチ、プライヤーレンチなど固定して捻る道具を使った侵入方法としては、玉座と呼ばれるドアノブの中に鍵がついているタイプが対象にされます。このドアノブを無理やり回すことで破壊して侵入します。
これらは全てホームセンターで購入できてしまうものです。ピッキングツールを購入する際には、念書など署名が必要なので特定されやすいですが、これらの道具はDIYで使用するものなので、怪しまれず購入することができます。そのため、これら道具を使った犯行がしやすいという危険性もあります。
対策方法
バールのこじ開けに対してはドアガードプレートを導入しましょう。ホームセンターやネット通販でも購入することができます。
予算:1,000円前後~(ドアの種類による)
さらに時間をかけさせる対策として、補助錠を取り付ける対策もあります。
予算:1,500円前後~(シリンダー錠、電子錠など種類による)
パイプレンチ、プライヤーレンチのこじ開けに対しては、レバータイプのドアノブに交換することで対策することができます。
予算:20,000円前後~(メーカーや種類により料金は大きく異なります)
ドアの仕様上、レバーハンドルに交換できない場合は、こじ開け対策されたドアノブに交換します。
商品例:「KABA社ドアノブ Kaba star neo 25,000円前後。(部品代のみの値段、販売店舗による)」
※ドアノブを交換する際は業者に依頼することをオススメします。ドアノブとドアが合わない、壊して元に戻せなくなる場合があります。
無料できる防犯対策
今回はピッキング以外の空き巣の侵入手口とその対策の一例をご紹介しました。ネット上で侵入手口を紹介することは犯罪を助長させる恐れがあるため、あまり詳細をお伝えすることはできませんでしたが、対策の参考にして頂ければ幸いです。対策方法については、どれも防犯を高めるためには費用がかかってしまいますが、最後に無料でできる防犯対策をご紹介します。それは地域コミュニティの強化です。大がかりに聞こえますが、そんなことはありません。誰でもできて、すぐに実行できる方法は挨拶です。まずはご近所さんとすれ違うときに挨拶をするようにしましょう。こうしたご近所付き合いから自然とまわりも声をかけるようになります。空き巣は声をかけられるなど、目撃されることでその地域の犯行は諦める傾向にあります。このようにして空き巣を地域から追い出すのです。これは一番お金がかからないことであり、一番安心できる防犯対策でもあります。ぜひこちらの方法からまずは試してみて下さい。鍵のお困り事でしたら、鍵開けや鍵交換など承っております。カギの生活救急車へお気軽にご相談下さい。

全国の幅広いエリアで鍵のトラブル出張業者が全国の幅広いエリアで鍵のお困りごとやご相談を承っております。現地でのお見積り・ご相談は一切無料です。緊急のトラブルでも専用の受付窓口で対応しております。ご予約の際はご都合の良いお時間をお知らせください。休日・祝日、昼夜問わず受付中です。出張業者を初めてご利用になられる、という場合でも心配ありません。コールセンターのオペレーターが優しく丁寧にご要望をお聞きいたします。いつ、どの場所で、どのようなご依頼をされたいのか、しっかりと確認いたします。安心して信頼できる業者に任せたい、いますぐ何とかしたい、料金の見積もりを取りたいなどお問い合わせはいつでもお気軽にお電話ください。